2017年3月20日月曜日

握手

新宿相談室の遊佐です。

少し前の話になりますが、ちょっといいな、と感じた出来事がありましたのでブログに書かせて頂きたいと思います。

その日私は、帰宅途中の駅の階段でご自身のカートを降ろすのに苦労されているおばあちゃまをお見かけしました。
親切心運動に取り組んだことによる、私にとってある意味最大の成果と言える“困っている方を見かけたら普通に声を掛けられるようになった”という能力をさっそく発揮して「大丈夫ですか?手伝います!」と言ってカートを掴みました。おばあちゃまは少し驚かれたようでしたが「私も頑張ります」とおっしゃって二人でカートを階段の下まで降ろしました。
そして私が(あぁ良かった!)と思った時のことです。そのおばあちゃまは「ありがとう」とおっしゃりながら、私に握手を求めてきて下さったのです。私はなんだか不思議な気持ちになりましたが、その手を握り返して、笑顔でお別れしました。

実はその時、握手を求められて初めて気づいたことがありました。
困っている方のお手伝いをさせて頂いた時、「ありがとうございました」とどの方も感謝をして下さいます。だから握手を求められるというのが不思議な感じがしたのです。でも考えてみれば二人で一緒に頑張ったのですから一方的に感謝して頂くのも何か違うような気がしましたし、頑張ったことを称えあい分かちあうような握手という表現は結構良いかも!とも思いました。

人と人は、ただ助ける、手伝う【私またはあなた】と、ただ助けられる【あなたまたは私】とに分断された関係ではなく、助け、助けられる【私たち】という関係を作ることも出来るし、それは素敵なことだな、とそんなことをそのおばあちゃまに教えて頂いた出来事でした。