2017年12月29日金曜日

幸せの意味

80代でパーキンソン病の女性ご本人から、今よりも安い施設に転居したいという相談をいただきました。

実は、費用だけの単純な話ではありません。

高齢者向けのケアハウスで、ある程度自由のある生活を、ご自分のペースで暮らしてこられましたが、病気の進行と将来のことを考えれば、、当然、介護付き有料老人ホームの選択を最優先しなければなりません。とはいえ、自由度が狭まる介護付きのホームで、二人でも暮らせるほどの広い部屋から限られた予算のなかでは一人用の狭い部屋への移動となり、ご要望をすべて満たすような提案はなかなかできずに半年が過ぎました。

夏が過ぎ、ご本人の体調が悪くなったこともきっかけとなり、部屋が狭くなること、荷物の整理、処分をすることをなんとかご理解いただき、住まわれていた施設から車で20分ほどの介護付き有料老人ホームに転居することになりました。

本当にこれで良かったのかと、少々気がかりな思いを抱えつつ、引っ越しのお手伝いをしました。
転居後の様子を伺うと、かなり我儘なご本人の要望にも、新ホーム長が親身になって応えて頂けているようでした。生活相談員の女性も、全力でサポートしていきますと、力強く声をかけていただき、とても安心できました。

勿論女性は大満足です。好きなピアノを弾くことができたり、撮りためた写真の作品を発表する場があったり、麻雀卓を囲む仲間ができたり。
物がつくりだせる幸せもありますが、ひととの関わりで生まれる幸せの方が、断然、強く、尊く、愛おしいものなのだと、あらためて感じさせられました。

横浜相談室 小松