2018年1月30日火曜日

再び繋がった親子の絆

1月にご対応させて頂いたお客様のお話です。ご相談者様は93歳の男性で現在ケアハウスにご入居されていらっしゃいます。昨年転倒、骨折などあり、自立向けであるケアハウスでの今後の生活に不安を覚え転居をご相談くださいました。

ご要望を伺いまして、3施設をご案内させて頂く中で、運転する車の助手席でご本人様は今までの経歴、戦争のこと、仕事のこと等いろいろとお話しいただけました。その中で、息子様のお話にもなりましたが、聞くところあまり仲が良くなく、ご本人様も息子様の世話にはなりたくないとのことでした。

無事施設が決まりましたが、身元保証人はどうするという話にもちろんなりました。最初は茨城に住む妹さん、群馬に住む娘さんという話もありました。しかし、一番最寄りの息子様に、身元保証人にはなってもらいたくないのか、候補としても名前がでてこなかったので、「緊急時の対応も含めて最寄りの方がなるのが一番ですよ」という話をさせていただきました。そこで、「一応電話して頼んでみるか」という話になりました。が、お互い過去にいざこざがあったのか、その電話でも喧嘩してしまったようでした。ご本人様はもう転居もだめかもしれないと落ち込んでいらっしゃいました。

その2日後、息子様から私にお電話があり、今回の転居の件、お父様が希望する老人ホームの件等、いろいろと質問していただき、お応えさせていただきました。そのことをご本人様にお話ししたら、「本当!?そうか~!良かった良かった~」と泣いて喜ばれていました。その涙は、新しい転居先が決まった喜びではなく、息子様が自分のために動いてくれた、自分のことを考えてくれていたという喜びの涙に私は見えました。

今ではご本人様は「やっぱり頼るべきは息子だな」とおっしゃられていて、私がお会いするたびに息子様のお話をしてくださいます。時には涙をながしながら。ご本人様の転居先をご案内できたことはもちろん、お父様と息子様の関係が再び良くなるきっかけになったと思うと、少しは役に立てたのではないかと思っています。



新宿相談室 黒澤 勇樹