2015年9月23日水曜日

最後の夏祭り

身内のお話で恐縮です。

70代の義父母が横浜市内の商店街で酒屋を営んでいます。
下町の雰囲気を残すその地域も、世の中の流れで、若い世代が増え、残された年配の方々が、細々と暮らし、あるいは知らず知らずのうちにどこかの街に転居してしまったりと、
随分寂しくなったもんだと義父も嘆いていました。

それでも毎年盛大に開催されてきた地域のお祭りまでもが、運営する側の高齢化により、
ついに今年の夏で最後となってしまったのです。

一番の盛り上がりは、夜の8時頃から、1時間以上かけて行う大抽選大会です。
その景品の準備、段取りが、相当大変なようで、祭りの後はきまって義母が寝込むほどです。
各商店から提供される大小様々な品物を運び込み、その仕訳が何よりの大仕事です。

いつもは子どもを連れてお祭りの本番だけを楽しんでいましたが、
今年は朝から準備のお手伝いをさせてもらいました。

前日までの大雨もあがり、気温もぐんぐん上昇するなか、入れ替わりたちかわりやってくる
地域の人たちと談笑しながら、汗だくで手際よく商品を積み上げる義父の姿は、
私が言うのもなんですが、男らしくて恰好よかったです。

一方で山のように用意された焼きそばの麺を、これまた汗だくで次からつぎへと鉄板で炒める
義母もまた、凄い、の一言です。

近くに住むあの岸恵子さんや五木寛之さんを、なんと配達用の軽トラの助手席に乗せて、
自宅まで送ったことがあるのが自慢です。持病のリウマチの痛みにもめげずに甲高い声で、
行き交うひとたち片っ端に声掛けをする義母をみていると、自然と元気がわいてきました。

大変だろうから手伝ってあげよう、なんて思いから訪れた実家でしたが、
結局楽しませてもらったような気がします。

お土産にもたされた大盛り焼きそばとフランクのソースの匂いが充満した車の中、もっと前から参加していればという悔いや、もう来年がないことの寂しさを感じつつ、
それでもどこか清々しい気持ちで帰途につきました。

それは、地域に暮らす人々のつながりによって育まれたコミュニティが、
生きていくうえで、老いていくなかで、とても重要な役割を果たしていることが、
まるでお手本のように繰り広げられていたのを目の当たりにしたからかもしれません。

ちなみに翌日からは、いつものように義母が寝込んでしまいました。
本当にお疲れ様でした。

話変わりますが、夏が過ぎれば秋、そう食欲の秋ですよね。
只今横浜そごうの催事場で北海道物産展が開催されています。
毎回楽しみにしているのですが、義父母の大好物、ジャガバターとイカの塩辛をみつけたので、
次のお休みに差し入れに行って来ようと思います。
小樽から出店の、鳥の半身揚げもおすすめですよ。


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