2016年5月13日金曜日

ご相談者様のご自宅にて・・・

突然ですが、多摩相談室は、多摩センター駅のイトーヨーカドーの4階にあります。
ご相談者様と面談にて身体状況、ご予算、希望エリアなどを伺いながら、施設を
ご提案することを基本としています。
面談場所は、様々で、ご指定頂いた場所に可能な限りお伺いして対応しています。

とは言え、やはり多摩相談室に来店頂いた方が、資料やパンフが揃っていたり、
各施設担当者の連絡先がすぐに分かり、見学への誘致もスムーズな事から、
来店を促しているのが現状です。

完全な自己都合です。

先日、お客様よりお問い合わせがあり、「ご自宅での面談依頼がありました」
ご自宅に伺い、「面談開始!(業務的)なモード」に入っていました。

しかし・・・・

相談者様が手に持ってきたのはアルバム。
「まずは、主人(対象者)がどんな人か見てください」
今は施設に入居中のため、ご自宅にはいらっしゃいません。
施設に入居する6ヶ月位前からの写真を順に拝見しました。

そこには紳士という言葉が良く似合う、ロマンスグレーの髪に、
仕立ての良いスーツ、胸ポケットにチーフを挿していても、
何の嫌味も感じない対象者様がいらっしゃいました。

ページをめくる事に・・・明らかに体重が減っている・・・・
お洒落な服装・・・・笑顔・・・・少しづつ壊れていく・・・・

相談者様は、まだうまく受け入れられていないようです。
病気、認知症・・・・それは高齢とともに突然やってきます。

毎日施設に面会に行き、お話をされているが、対象者様は、
「(君を幸せにできなくて)ごめんね・・・」を繰り返すそうです。

本当に素敵なご夫婦です。

今の施設は退院を迫られ、時間が無い中で入居を決めたため、

「ここで良かったのか?」

と悩まれていました。今の施設も医療がしっかりしている、
とても良い施設です。

希望通りの完璧な施設は、「残念ながらありません」
「家族、自宅に勝るものも、やっぱりありません」


それでも、少しでも良い環境で穏やかに暮らして頂きたい・・・


いつしか私も、ご相談=業務(仕事)という感覚の方が強くなって
いたことに気付かされました。


ご本人、ご家族様の想いに寄り添いながら、ご提案をして参ります。


多摩相談室  出原 彰徳