仙台で暮らしている40代の女性からお電話をいただいたのは、去年の夏でした。
ご主人の転勤が内定して、川崎市内の新築マンションを購入しようと検討中で、
初めは不動産のご相談かとおもいながら、お話をうかがっていました。
実は、同居しているお母様のご相談でした。
難病を抱え、食事もとれず胃ろうをしていて、ほとんど寝たきりの状態です。
訪問看護やヘルパーさんたちの助けを借りながら、とはいえ、子育てもしながら
よく頑張っていらっしゃるな、という印象でした。
あまり多くは語られませんでしたが、震災の被害にも、少なからず遭われた
ようです。
遠方からのご相談は、電話やお手紙でのやりとりが中心にはなりますが、
より良い方向性を一緒に考えていくためにも、先ずは顔を合わせてお話を聞かせて
いただくことが、なにより大切で、一番の確かな近道と考えております。
なので、9月にはそごう横浜店に来店いただき、じっくり顔を合わせて、
お話をうかがい、今後の住まいのことを一緒に考えました。
同居は無理か、療養型の病床がいいのか、様々な可能性を探る中で、
24時間看護師のいる有料老人ホームへの入居を決めました。
来年の春に転居できるよう準備をすすめることにして、年を越してからは、
あっという間に、慌しく時間が過ぎ、入居に向けた具体的な日程や必要書類、
物品の揃えを確認していく中で、一番問題になったのは、仙台から川崎までの
移動手段でした。
自家用車、介護タクシー、新幹線などの選択肢があるなか、なんと入居先の
運営会社が、介護車両でお迎えに行ってくれることになりました。
ご本人やご家族にしてみれば、知らない土地への引越しは肉体的にも
精神的にも相当な負担がかかるなかで、介護専門のスタッフがそばについて
長時間の移動を見守ってもらえることは、どんなに安心なことか。
大変有難い申し出をいただき、本当に感謝です。
この場をかりて、ホームスタッフに御礼申し上げます。
実は、明日がその移動日なのです。
夜中の2時に川崎を出発して、お迎えに行っていただくようです。
どうか無事に、ご入居いただけますように。
そしてその後の暮らしが不安なくお過ごしいただけるよう、
陰ながら見守らせていただきます。
横浜相談室
小松 剛