2016年3月27日日曜日

仙台から大移動

仙台で暮らしている40代の女性からお電話をいただいたのは、去年の夏でした。
ご主人の転勤が内定して、川崎市内の新築マンションを購入しようと検討中で、
初めは不動産のご相談かとおもいながら、お話をうかがっていました。

実は、同居しているお母様のご相談でした。
難病を抱え、食事もとれず胃ろうをしていて、ほとんど寝たきりの状態です。
訪問看護やヘルパーさんたちの助けを借りながら、とはいえ、子育てもしながら
よく頑張っていらっしゃるな、という印象でした。
あまり多くは語られませんでしたが、震災の被害にも、少なからず遭われた
ようです。

遠方からのご相談は、電話やお手紙でのやりとりが中心にはなりますが、
より良い方向性を一緒に考えていくためにも、先ずは顔を合わせてお話を聞かせて
いただくことが、なにより大切で、一番の確かな近道と考えております。

なので、9月にはそごう横浜店に来店いただき、じっくり顔を合わせて、
お話をうかがい、今後の住まいのことを一緒に考えました。

同居は無理か、療養型の病床がいいのか、様々な可能性を探る中で、
24時間看護師のいる有料老人ホームへの入居を決めました。

来年の春に転居できるよう準備をすすめることにして、年を越してからは、
あっという間に、慌しく時間が過ぎ、入居に向けた具体的な日程や必要書類、
物品の揃えを確認していく中で、一番問題になったのは、仙台から川崎までの
移動手段でした。

自家用車、介護タクシー、新幹線などの選択肢があるなか、なんと入居先の
運営会社が、介護車両でお迎えに行ってくれることになりました。

ご本人やご家族にしてみれば、知らない土地への引越しは肉体的にも
精神的にも相当な負担がかかるなかで、介護専門のスタッフがそばについて
長時間の移動を見守ってもらえることは、どんなに安心なことか。

大変有難い申し出をいただき、本当に感謝です。
この場をかりて、ホームスタッフに御礼申し上げます。

実は、明日がその移動日なのです。
夜中の2時に川崎を出発して、お迎えに行っていただくようです。
どうか無事に、ご入居いただけますように。

そしてその後の暮らしが不安なくお過ごしいただけるよう、
陰ながら見守らせていただきます。


横浜相談室 
小松 剛